2025.07.07右の奥にお気をつけて。
ある日の朝。連日の暑さのせいか
寝苦しくて眼が覚めた。
さっきまで何か夢をみていた気がするのだが
思い出せない。
ただただ、寝汗の気持ち悪さを感じるばかりだ。
今日も出勤の僕はそのままシャワー室へとむかった。
汗を流している最中。
何かを思い出しそうになった。
夢の中で僕が僕に何かを伝えようとしている。
でも、内容が思い出せない。
僕の本能ともいうべきところが、拒否しているような感じだ。
今日は令和7年7月7日。
7が3つ並ぶ縁起の良い七夕だ。
しかも、ネッツトヨタゾナ株式会社様から車いすの寄贈予定がある日だ。
忙しくなる。
気を取り直し僕は仕事へむかった。
施設へ向かう車の中。
徐にルームミラーを覗くと
何かが車の後ろを横切っていった。
イタチかな。そう思ったが
いや。違う。
あんなにも光沢を放つ金色のイタチなんて見たことがない。
そう思った瞬間。
僕は思い出した。
昨日の夢。
僕は僕にむけて必死に叫んでいたんだ。
「みぎ!」
「右の奥!気を付けて!!」
その言葉を思い出した。
その夢が。その言葉が。何を意味しているのか
その時点では分からなかった。
夢を思い出せたことで安心した僕は気持ちを職場へ到着した。
到着をしてからは会議などで慌ただしく時間が過ぎていき
夢のことなどすっかり忘れていた。
午後になり、ネッツトヨタゾナ株式会社様からの
車いす寄贈を受け、集合写真を撮った。
寄贈も無事終わり
自席に戻った僕は
撮った集合写真をみて
ゾッとした。
僕の夢にまで影響するなんて。パー子さん。怖いよ。
夏祭りの練習か何かしらないけど。
ゾッとしたよ。
初夏の始まりに。涼しいお話でした。
つつがなく。つがわ。
【編集後記】
ネッツトヨタゾナ株式会社様!
車いすありがとうございます。
上記の写真が撮りたくて。
ご協力いただきありがとうございました。