2025.02.12最期の食事

少し前に受けさせていただいた研修で
看取り期の入居者様に、好物の品や
思い出の料理をオーダーメイドで
お作りし、召し上がっていただく
“最高の一口”というプロジェクトを
立ち上げた管理栄養士さんのお話を
聞く機会がありました。

「最期の晩餐(食事)に何が食べたい?」
…は、一度ならずしたことのある会話です。
しかし実際には加齢や病気による食事制限・
食べる機能や認知機能の低下から、最後に
食べたいものを食べるというのは難しい事が
多いのが現実です。

ご本人様が、いつまでも美味しいもの・
自分の好きな物を食べたいと思うのはもちろん、
ご家族様も“もう一度、お好きなこれを
食べてもらいたい”と願われていると思います。

スタッフも同じ気持ちでいます。

カトレア神戸ではケアカンファレンス
(入居者様それぞれにより良い支援をさせて
いただくための話し合い)を定期的に開催して
おり、話し合いの中には食事に関する話題も
多くあります。
食欲低下や食機能の低下にどう対応するかを
みんなで話し合っており、「喫茶イベントの時の
ケーキはよく食べておられたよ」
「入れ歯の調整が必要?」
「食べる時の姿勢を調整した方がいい?」
「ST(言語聴覚士)に見てもらっては?」
など、食事を継続して楽しんでいただけるように
試行錯誤しております。
いつもはあまり召し上がらない方でも、
お好きなものを目の前にすると、顔がほころび
ペロっと召し上がり、スタッフを驚かすという
経験をよくします。
食べたいと思うお気持ちを大切にしたいと
思います。

スタッフも日頃の食事状況を見させていただいて
おりますが、より多くの思い出を共有されている
のは、ご家族様・ご友人様だと思います。
面会に来られた時に、入居者様の好物や思い出の
料理についてお話を聞かせていただければと
思います。

管理栄養士M

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