教育制度について
私は、家族の入院経験から生じた「誰もが安心して入院できる環境を整えたい」という思いを背景に、看護師を目指しました。と同時に、「看護婦」から「看護師」への名称変更があり、職業としての専門性が確立されたことにも惹かれました。現在、私は特定行為研修を修了し、より専門的な実践を行える看護師として勤務しています。2014年度からは当院の教育に携わり、新人教育体制の整備を進めてきました。
当院のラダー研修はⅠ~Ⅳまで。1年目は新人研修で、それを修了した2年目からがラダーⅠのスタートとなります。当院では段階的・系統的な研修の中でも、一歩進んで知識を習得できるよう、取得ラダーのひとつ上のラダーの研修を受けることも可能としています。また、新人は、入職直後(4月)の新人合同研修のほか、1年間、実地指導者とペアを組んで、知識・技術の向上に取り組んでいきます。
ここ数年、ようやく新人看護師を教育計画に沿って育成し、2年目のラダー研修Ⅰにつなげられる体制が確立してきました。私を含め特定行為研修を修めた看護師も増加し、職場全体の知識・技術の向上を目指した動きが大きくなりつつあります。今後は新人教育の徹底はもちろん中堅看護師や看護助手のための教育体制の整備も進め、誰もが成長できる職場環境の実現に注力していきたいと思います。