2017.09.20「招かれざる客」と、おもてなし(文字多め)

 

今月17日。

ご存知の通り、大型で強い台風18号が

まさに近畿地方へ迫ろうとしていたその日。

終業時間も近づき

ほっとしていたその時

鳴り響いた1本の電話。

三木市役所の方からでした。

「避難準備警報を発令します。

福祉避難所の開設と

要援護の方が避難されたら

受け入れをお願いします」

「福祉避難所」とは

障害をお持ちの方や高齢者の方

いわゆる「要援護者」の避難先に

指定されているのです。

先日研修も受けたところですし

まさにその成果を発揮するとき・・・っ!

とは言え日曜日なので一人出勤

介護スタッフは入所者様の介助で

手が回らず、応援を呼ぶこともできない。

避難所の設置については

正直施設として今回が初めて

必要な物やどういったレイアウトにするか

ひとつひとつ確認しながらの作業に

心の底では

「なんで今日来るねん

台風ーーーッ(▼皿▼)!!」

と叫ぶ私。

でもとにかく、やるしかありません。

施設長への連絡

万が一の時の利用者様の避難誘導と

連絡関係についてスタッフと確認

打ち合わせを一通り済ませ

机を並べ、タタミを敷いて

TVを設置し・・・

もし来られる方が濡れていたら

風邪をひいてしまう・・・

施設のお風呂でシャワーを

浴びてもらえるようにしよう。

体調を悪くされたら・・・

救急車の呼び方を掲示しておこう

あぁ、スタッフにも声をかけてもらわないと。

もしお腹が空いたら・・・

備蓄食をお出ししてもいいだろうか

施設長に了解を頂かないと。

もし来られる方が・・・

もし来られる方が・・・。

うなされる様に考えながら

不謹慎ながらナチュラルハイと

言うのでしょうか

なんだか友達でも泊まりに来るような

気持ちにもなっていたので

だいぶ余裕がなかったんだと思います(^^;)

そして一通り

できる限りの準備を整え

自宅に帰り、翌日出勤してみると

避難者 0 名

ほっとしました。

それだけ、周辺の方は無事だった

という事ですから。

ですが、「手づくり避難所」を

片づけながら昨日のバタバタを振り返り

事前の準備・心構えがいかに必要か

本当に痛感しました。

土砂災害時のマニュアルも作り

研修も受けましたが

準備できているつもりでも

細かいところはやはり抜けていました。

考えなければいけない事は

準備の途中でも

いくつでも出てきました。

いい勉強になりましたが

これが被害をともなう様な事態だったらと

今でもぞっとします。

「できるだけ

災害時でも(普通の生活)が

出来るには何が必要か」

という視点で、今後さらに

見なおしていこうと思います。

 

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